【自動車整備士の職種】どんな仕事がある? どこで活躍できる?

2025年12月25日

こんなにある!自動車整備士の働き方

自動車整備士と一言で言っても、働き方も働く場所も実に多様です。
今回はそんな自動車整備士の活躍の場にフォーカスし、具体的にどんな仕事があり、具体的にどんな場所で活躍できるのか? について解説します。

整備士

整備士の活躍の場は、整備工場だけではありません。
自動車整備士は、ガソリンスタンドやカー用品取扱店、自動車メーカーの車両開発部など、実に多様な現場で求められています。

自動車整備工場

その名の通り、自動車の整備をおこなう工場です。
国産車だけでなく輸入車も受け入れている為、臨機応変な対応が求められます。

認証工場とは?

工場は大別して認証工場と指定工場があり、認証工場は地方運輸局長から認証を受けた工場のです。認証工場は車検検査(完成検査)が工場内で完結しない、という特徴があります。

指定工場とは?

認証工場が国の一定の基準を満たし地方運輸局から「指定」を受けると、「指定工場」に変わります。
指定工場は「工場内で車検検査が完結する」という特長があります。

 

自動車ディーラー

自動車整備工場とディーラー、何が違う?

ディーターと整備工場の大きな違いは、扱うメーカーにあります。
ディーラーは取り扱うメーカーが限定的で、対象のメーカーを中心にサービスを展開しているといった点が特徴です。
自動車整備工場では社外品や中古品、再生産品を取り扱うことがあるのに対し、ディーラーは基本的に生産時の純正パーツを使用します。
自動車販売のショールームを併設されていることが多く、購入者の自動車のケアが主な業務です。

その他

車検専門店やガソリンスタンド、中古車販売店、塗装専門店、カー用品取扱店、自動車メーカーの車両開発部署、保険会社など。運送会社やバス会社、建設会社のお抱え整備士として就職するケースもあります。

 

検査員

検査員は、整備士が修理、点検した車の検査をおこないます。
国の基準(保安基準)を満たしているかどうかの検査は整備士1~3級の資格のみではおこなうことができず、「自動車検査員」の資格が必要です。
指定工場には自動車検査員の有資格者を必ず1人以上配置しなければならない為、検査員の主な活躍の場は指定工場(整備工場)となります。
検査員は希少価値があり、今後ますますニーズが高まるであろう職種です。

 

サービスフロント

整備工場や自動車ディーラーで働いている人の中には、サービスフロントという役割の人もいます。
サービスフロントは窓口で顧客対応をおこない、整備士への指示や手配、部品発注のような事務処理もおこなう総合的なお仕事です。
自動車購入の検討に立ち会ったり、車のトラブルに対応したり、時にはクレーム対応をおこなうこともあります。
サービスフロントは色々ある中でも特にコミュニケーション能力が求められる、お店の顔とも言えるポジションです。

 

サービスエンジニア

整備士とサービスエンジニアの違い

サービスエンジニアは、自社製品の購入者の元へ出張し、アフターサービスをおこないます。
お客様の声をしっかり受け止めフィードバックし、製品開発に生かしていくことも業務の一環です。
サービスエンジニアは自社製品についての知識はもちろん、サービスの内容や独自の修理技術について網羅する必要があります。

 

メカニック

レースメカニック(レーシングメカニック)とは?

レースメカニックはその名の通り、レーシングカーをより安全に、より快適に走れるようにする為のメカニックです。
レース中は短時間で的確な整備および修理をおこなう必要がある為、頭の回転の早さだけでなく、手際の良さにも自信がある方が向いています。
レーシングチームに入ることは簡単ではありませんし、シーズン中は非常に多忙で過酷です。
狭き門をくぐり抜ける必要がありますが、経験を重ね、人脈を育むことでレースメカニックへの道が開くこともあります。

 

教師・講師

自動車整備士の養成学校での学科実習(教員免許不要)

自動車整備士の養成学校、専門学校の教師および講師として働く、という働き方もあります。
整備士養成学校で1~2級の学科実習を指導し、授業をおこないつつクラス担任として学生の管理を担う、といったお仕事ですが教員免許は不要です。
ちなみに自動車学校にも部活動がある為、教員同士で協力しながら部活動顧問もおこなっていくことになります。

 

まとめ

自動車整備士の世界には様々な活躍の場があります。

「自分の適性とは違うかもしれないけど、クルマに興味がある」
「整備士の学校に入るべきかどうかで悩んでいる」
という方はぜひ自動車整備専門学校の個別相談やオープンキャンパスに行ってみましょう。
実際にその業界の人と話してみると、スマホごしに見るだけではわからない色々な発見があるものです。
色々な業界の人と接しながら、自分の適正と向き合ってみましょう。

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