自動車整備士になるにはどのような資格が必要?

2025年8月1日

自動車整備士になるにはどのような資格が必要?具体的に取り方などご紹介します

自動車整備士の需要は年々高まり、現在も多くの企業が専門スキルを持つ整備士の確保に力を入れています。そのため自動車整備士として働ける能力のある人は、将来的に多くの職場への就職・転職がかなうでしょう。
そんな自動車整備士になるには、特定の資格の取得が必要です。仮に自動車整備士として活躍できる知識と技術を持っていても、資格がなければ就職が実現できません。自動車整備士を目指すのなら、まずは資格について把握するのが重要です。
本記事では自動車整備士に必要な資格の種類や概要、具体的な取り方などを解説します。

 

自動車整備になるには資格が必須?

自動車整備士になるには、国家資格の取得が必須となっています。国家試験に合格して国家資格を取得し、申請することではじめて自動車整備士として働けるようになるのです。無資格では、自動車整備士に求められる自動車の修理、分解、整備といった業務を担当できません。職場に必要とされる役割を果たせないため、自動車整備士としての就職は難しくなるでしょう。
そのためまずは自動車整備士に必要な資格を確認し、目標を明確にする必要があります。

 

 

自動車整備になるための資格の種類

自動車整備士の資格には、複数の種類があります。資格によって対応可能な業務範囲や企業からの評価が異なるため、事前に資格ごとの詳細を確認しておくのが重要です。
以下では、自動車整備士になるための基本的な資格について解説します。

1級自動車整備士

1級自動車整備士は、自動車整備士にまつわる資格のなかで最もランクの高いものとなっています。1級自動車整備士の資格を取得できるほどの知識・技術を持つ人材は貴重となり、就職・転職時に高い需要を示せます。1級自動車整備士の資格取得者はまだまだ少なく、その希少性もアピールポイントになり得ます。資格取得の試験難易度は高めですが、将来的に自動車整備士として幅広い活躍を目指すのなら取得がおすすめです。
1級自動車整備士には、「1級小型自動車整備士」「1級大型自動車整備士」「1級二輪自動車整備士」といった種類があります。しかし、1級大型自動車整備士と1級二輪自動車整備士に関してはこれまで試験が実施されたことがないため、取得者は0人となっています。そのため1級自動車整備士の資格は、実質的に1級小型自動車整備士のみとなっています。

 

 

2級自動車整備士

2級自動車整備士は、自動車整備士の資格のなかで最も人気が高いです。実用性が高く比較的取得もしやすいため、自動車整備士を目指す人の目標として挙げられることが多いです。
2級自動車整備士でも、自動車整備士に必要な修理・分解・整備といった基本業務をこなせるため、就職後の仕事で困るケースは少ないです。1級自動車整備士のように現場管理や他の整備士への指導などを行うことは難しいですが、一般的な自動車整備士として働く分には2級自動車整備士の資格で十分とされるケースが多いです。
2級自動車整備士の資格には、「2級ガソリン自動車整備士」「2級ジーゼル自動車整備士」「2級自動車シャシ整備士」「2級二輪自動車整備士」といった4つの資格があります。1級自動車整備士と違って全ての資格が機能しているため、各種自動車を担当するためには全資格の取得が必要です。

 

3級自動車整備士

3級自動車整備士は、自動車整備士関係の資格のなかで最も簡単に取得できるのが特徴です。中学や高校卒業後にすぐ自動車整備工場などで働く人や、独学で自動車整備士の資格取得を目指す人の目標になることが多いです。
3級自動車整備士は、2級自動車整備士以上の資格者が担当できる修理・分解・整備といった業務に携われません。基本的に3級自動車整備士は、タイヤ交換やオイル交換など簡単な業務のみを行います。そのため自動車整備士としての基本業務を仕事にするには、2級自動車整備士へのステップアップが求められます。
3級自動車整備士には、「3級自動車シャシ整備士」「3級自動車ガソリン・エンジン整備士」「3級自動車ジーゼル・エンジン整備士」「3級二輪自動車整備士」の4種類があります。こちらも各種自動車を担当するために、必要な資格となっています。

 

自動車整備の資格取得方法

自動車整備士に関する資格を取得するには、2つのパターンがあります。どちらを選ぶかは自分次第となるため、まずはそれぞれの資格の取り方を確認してみましょう。

自動車整備士の学校を卒業して国家試験の受験資格を得る

前提として自動車整備士の資格を取得するには、国家試験に合格する必要があります。国家試験の受験には条件があり、その1つに「自動車整備士養成施設で学習して卒業する」というものがあります。
自動車整備士の学校に進学して専用の学習課程を修了し、卒業することで国家試験を受験できます。1級自動車整備士・2級自動車整備士・3級自動車整備士と目指す資格ごとに進学すべき学科が変わるため、学校卒業から国家資格の取得を試みるのなら自分の目標を明確にしておくのがポイントです。

 

資格取得後に実務経験を重ねて国家試験の受験資格を得る

自動車整備士の国家試験は、特定の資格取得後に実務経験を重ねることでも受験資格を得られます。そのためまずは簡単な資格を取得して就職し、実務経験を得ながら勉強して次の資格を獲得するという方法も検討できます。
具体的には以下の資格と実務経験が、受験資格の取得に必要です。

 

・1級自動車整備士の場合
2級自動車整備士の資格に合格後、3年以上の実務経験を得る

 

・2級自動車整備士の場合
3級自動車整備士の資格に合格後、3年以上(2級自動車シャシ整備士は2年以上)の実務経験を得る

職業訓練指導員試験、技能者養成指導員検定の資格取得者であれば、合格後2年以上(2級自動車シャシ整備士は1年6ヶ月以上)の実務経験で受験資格を得られる
機械、電気、電子に関する大学・専門学校を卒業していれば、3級自動車整備士の合格後1年6ヶ月以上(2級自動車シャシ整備士は1年以上)で受験資格を得られる

 

・3級自動車整備士の場合
中学、高校、大学卒業者は、1年以上の実務経験で受験資格を取得可能
職業訓練指導員試験、技能者養成指導員検定の資格取得者は、合格してから6ヶ月以上の実務経験が必要
機械、電気、電子に関する大学・専門学校・高校を卒業している場合にも、6ヶ月以上の実務経験で受験資格が得られる

 

※受験に必要な実務経験期間が短縮されました。
3級       :1年 → 6か月
2級(3級合格後):3年 → 2年
特殊       :2年 → 1年4か月

https://www.jaspa.or.jp/mechanic/tabid695.html

 

まとめ

自動車整備士になるには、専門の資格取得が必要です。資格によってできることが異なるため、それぞれの詳細と自分の目指す将来を照らし合わせて、最適な資格を取得できるように備えましょう。
「群馬自動車大学校」には、2級自動車整備士の受験資格を得られる「二級自動車整備科」や、1級自動車整備士の受験資格を得らえる「一級自動車整備科」といったさまざまな学科があります。自動車整備士に必要なスキルの効率的な獲得の他、国家試験対策のサポートも実施しているため、自動車整備士になるという夢をかなえるきっかけになり得ます。

この機会に群馬自動車大学校のオープンキャンパスへの参加や資料請求を通して、進学を検討してみてください。

 

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